シニアの日常生活の中で、QOL(生活の質)が低下した状態で、フレイルというものがあります。フレイル状態になると、シニアの多くの場合、時期を経て、徐々に要介護状態に陥ると考えられています。ここではフレイルの状態と、その兆候、予防対策を簡単にご紹介いたします。
※QOL=QOLとは「Quality of Life(クオリティ・オブ・ライフ)」の略称で、
「生きがい」や「満足度」という意味があります。
■フレイルとは
フレイルとは、加齢に伴い筋肉の力が落ちるなど身体の機能や、
内臓などの生理的な機能が低下し、心身の活力が低下した状態です。
多くのシニアが、このフレイルの段階を経て、徐々に要介護状態になることも
わかっています。しかし、適切に支援をうけることで、健常な状態に戻ることができる時期ともされています。
簡単フレイルチェック
□半年くらいの間に体重が減った。
□疲れやすく、何をするのも面倒だ。
□横断歩道を青信号の間に渡れなくなった。
□ペットボトルの蓋を開けるのが大変だ。
□外出や趣味の集まりなどに出かけなくなった。
□食欲がない、食事回数が減る、たくあんを噛み切れない
□物忘れが増えたり、無気力感、充実感が無い
■フレイルの予防
健常な段階からフレイルを予防するには、生活習慣病の(進行)予防をしながら、
運動機能・認知機能の低下を防ぎ、社会的に関わりを保ち続けることが大切です。
フレイルの予防のポイント
◆持病がある方は持病のコントロールし、悪化しないようにする。
◆運動習慣を取り入れ毎日少しずつでも続ける。
◆低栄養に気をつける。たんぱく質やカルシウムなど積極的に摂取する。
◆社会参加活動(趣味・ボランティア・就労など)を行う。
◆低栄養は、フレイルを起こす最大の要因です。
バランスよく食事を取ることでフレイルを防ごう!